先回、「東京音楽隊の『宇宙戦艦ヤマト』あれこれ」という記事で、今月の5日に行われた「こころの歌謡選手権大会」で伴奏を務めた東京音楽隊によるスペシャルライブで披露された「宇宙戦艦ヤマト」ニューアレンジについて書きました。
未だ、TAK-CHANさんから送ってもらったDVDが視聴できず、独自の動画資料を持たない私は、「FUJI20171118」さんがYouTubeに投稿されていたスペシャルライブの動画を、記事に埋め込ませていただきました。
その際、「FUJI…」さんが、三宅由佳莉さんが歌われた「金色の蝶」の動画も投稿されているのを知り、改めて記事にしようと思ったわけです。
スペシャルライブで、三宅由佳莉さんが「金色の蝶」を歌われたことは、当日会場におられた斎藤さんからの速報で知ることができました。この曲は、大会課題曲として指定された13曲の一つです。三宅由佳莉さんが、大会課題曲を歌われたことの意味は大きいと思います。
三宅由佳莉さんがこの曲を歌われたとの情報を得て、大会事務局が公開していた花木さち子さんのオリジナルを早速聞いてみました。
初めて聴く曲でしたが、あぁなるほど、「こころの歌」の課題曲に名を連ねるだけのことはあるなと思いました。これは別離の歌です。でも、悲しいとか寂しいとか、そんな切り口ではありません。前へ進むための別れです。これまで自分の心に傷を残してきた様々なことどもをも全て受け止め受け入れることで、過去に囚われ身動きできない自分ではなく、金色の羽を持った蝶のように自由に大空に舞おうとする思いが広がる、そんな歌です。とても素敵だなと思いました。
でも、花木さんは、声質も歌い方も三宅由佳莉さんとは全然違います。この曲を三宅さんはどう調理したのかな? とても気になっていましたが、ようやく聴くことができました。「FUJI20171118」さん、ありがとうございます。
いつもそうですが、三宅由佳莉さんは、オリジナルへのリスペクトは十分払いつつも、ご自分なりの解釈と表現で、その曲の新たな一面を描きだしてくれます。
花木さんのオリジナルとは、、まるで別の曲のような印象ですね。でも、不思議なのですが、三宅さんの歌を聞いた後に、もう一度花木さんのオリジナルを聴くと、最初に聴いた時よりも、もっと深いところで感動します。曲への理解が進むのか、曲を理解する新たな切り口が見つかるのか、三宅由佳莉さんによるカバーにはそんな効果があるような気がします。
それにしても、今回のステージでの三宅由佳莉さんの姿は、「大人の女性」というイメージを強調していたように思います。20代の頃は、そのまま「可愛い」系のビジュアルで通してきましたが、30代になってから、ビジュアルメイクの幅も広がったような気がします。4月のニコ超ライブと今回のステージが、まさにその幅を如実に表していますよね。あらゆる面において、表現力を磨き続けている三宅由佳莉さんの、今後の幅の広がりがとても楽しみです。