先般、「三宅由佳莉さんの最近の動向(18−11)」で、全自空手道選手権大会での三宅由佳莉さんの準優勝にまつわる記事が、東京音楽隊のホームページに掲載されていることなどについて報告しました。
今回はその続編といいますか、補足記事になります。
昨日から、東京音楽隊の九州公演が始まりましたので、演奏会に関する情報や書き込みがないかと探していたのですが、本日予定されている宮崎公演について伝える宮崎地本のTwitterに、三宅さんの全自大会準優勝の話題が載っていました。
掲載されいてた「朝雲」新聞のクリッピングを転載します。今回の大会への出場経緯や思いなどが伝わる、良い記事だと思います。ちなみに、「朝雲」新聞は、一般には知られていませんが、朝雲新聞社が発行している自衛隊関連の記事に特化した新聞です。
演奏服姿の三宅さんは、背が高いのにとても小柄で華奢に見えますよね。でも、道着を着ての演武姿は、大柄で逞しいイメージです。このように180度異なる印象を与えるのは、内面自体を完全に切り替えることができるからではないかと思います。
さて、三宅由佳莉さんが決勝戦で打ったという「クルルンファ」とは…漢字で書くと「久留頓破」となります。三宅由佳莉さんは剛柔流ですので、下の動画のような演武で勝負されたわけです。もっとも、同じ剛柔流でも流派はいくつもあるそうなので、全く同じではないかも知れません。
武道というものは、スポーツとは違うものだと思います。
勝負をする以上、勝ち負けという結果は出るのですが、誰に負けたのかという心の持ちようが異なるのではないかと思います。
相手に負けるのがスポーツで、自分に負けるのが武道。
もちろん、実際の勝負の現場では、それどころではないでしょうけれど、「道」とつくものの究極の目標は勝ち負けを超えたところにあるのではないかと思います。
今回、三宅由佳莉さんは準優勝されましたが、東京音楽隊のホームページに掲載されたコラムでは「悔しさを味わえたことはとても良い刺激となりました」とありました。
当初、優勝を逃したことが「悔し」かったのかと思いましたが、おそらくそうではないでしょう。自分の力を出し切るまで鍛え切れなかったことが悔しかったのだと思います。次回大会でのリベンジを胸に、「三宅選手」の修練が続くのでしょう。