海上自衛隊東京本楽隊の歌手である三宅由佳莉さんは、まっすぐで素直で、熱い心をもった方だと思います。生真面目で、周囲への気配りも素晴らしいし、もちろん、その歌声やステージでのパフォーマンスも素敵ですよね。
そんな方ですから、見ている私たちは、ついつい、なんでもできちゃう人だなぁと思っているし、すごくしっかりした人なんだろうと思っていますよね。
ところが、そうでもないんです。
今回は、三宅由佳莉さんの、ちょっと微笑ましい天然ぶりが垣間見えるエピソードをいくつかご紹介します。
最初は、2014年4月14日(月)ニュージーランドの歌姫・ヘイリーさんの来日公演初日に、三宅由佳莉さん、ピアニストの太田紗和子さん、コントラバス奏者の岩田有可里さんのお三方がスペシャルゲストとして招かれ、ステージで共演されました。
コンサートの前半では、ヘイリーさんが「アメイジング・グレイス」や「ユー・レイズ・ミー・アップ」などを熱唱。三宅さんも「翼を下さい」などを披露しました。
コンサートの後半では、ヘイリーさんと三宅さんによる「祈り〜a prayer」のデュエットもありました。この曲はヘイリーさんのアルバムにも英語版で収録されています。
そんな素敵なコンサートだったのですが、三宅さんは、最初に登場する際、緊張のあまり舞台袖でマイクを受け取るのを忘れてしまい、マイクなしでステージに上がってしまいました。慌ててマイクを取りに戻る微笑ましい様子に会場は和やかな雰囲気になったようです。
http://www.universal-music.co.jp/hayley-westenra/news/2014-04-15_report/
次は、昨年(2017年)4月29日(土)ニコニコ超演奏会での演奏終了後のインタビューで、樋口隊長、川上良司さんに続いて、話を振られた三宅さんは、マイクのスイッチ入れ忘れたまま、喋り続けるので、司会の星野卓也さんが、慌てて三宅さんのマイクのスイッチを入れようとします。動画をご覧ください。なかなか微笑ましいです。
そして、やはり昨年(2017年)7月8日(土)、北陸公演の一環として、福井県立武雄商業高校での演奏指導及びミニ演奏会を行なった際のことです。三宅由佳莉さんが登場し、マイクの前に立ちました。そのとき、マイクにスイッチが入ってないことを、クラリネット席の横野和寿さんから指摘された三宅さんは、「あ」という顔でスイッチを入れ、横野さんに会釈で礼をしました。横野さんは、「あいよ」という感じで軽く手を挙げます。ちょっといいシーンなんですが、三宅さんはマイクのスイッチを入れるつもりが全くなかったみたいですね。この動画の冒頭に出てきますので、ちょっと見てみてください。
この動画を見て思ったのは、三宅さんは、結構あちこちでマイクのスイッチを入れ忘れているんじゃないかということです。だから、バンドの方々は、「今回は大丈夫かな?」と心配して見ているんじゃないかと・・・
見事にマイクのエピソードばかりでしたね。
それにしても、「君が代」や「海のさきもり」、「スタンド・アローン」などを歌っている時の、凛々しさ、目力の強さとは対照的な、こういうちょっと抜けたところもまた、三宅由佳莉さんの魅力にしか見えないのは私だけでしょうか。