海上自衛隊東京音楽隊の歌手である三宅由佳莉さんは、日本大学藝術学部で声楽を修められたソプラノ歌手です。
ソプラノ歌手でありながら、東京音楽隊に配属されてからの8年あまり、クラシック以外の様々な楽曲にチャレンジされ、年齢、性別を問わず、幅広い層から支持される存在へと成長されてきました。
昨日の記事では、三宅さんと東京音楽隊のチャレンジの金字塔は「キューティーハニー」であるとの私見を述べさせていただきました。
では、ソプラノ歌手としての金字塔はなんでしょう。
三宅由佳莉さんは、毎年2月に東京オペラシティーで開催される、海上自衛隊東京音楽隊の定期演奏会を中心に、正統派のソプラノ歌手としての歌唱を披露されており、どの楽曲もそれぞれに素晴らしいと思います。
これらについても、稿を改めてご紹介していきたいと思いますが、今回、金字塔としてご紹介するのは、タイトルにあるとおり「Time To Say Goodbye」です。
この曲は、英国のソプラノ歌手サラ・ブライトマンさんが歌い、世界中で愛され続けている名曲です。
実は、今年の5〜6月頃に私が三宅さんの歌に出会った際、私が度肝を抜かれた動画が3本あります。
一つは、これまで何度かご紹介した「キューティーハニー」のプロモーション・ビデオですが、今回ご紹介する「Time To Say Goodbye」もその一つです。三つ目の動画については、また別の記事にする予定です。
ですから、ソプラノ歌手として歌われた楽曲はたくさんありますが、私に三宅さんを強く印象づけてくれたこの曲が、私にとっては金字塔なのです。
三宅由佳莉さんがこの歌を歌う動画は何本もありますが、私が最初に出会い、度肝を抜かれたというのは 平成24年10月13日、前々回の観艦式の際、関連行事の一環として、横浜みなとみらいのクイーンズスクエアで行われた、海上自衛隊東京音楽隊の演奏会で披露された「Time To Say Goodbye」の動画です。
(クイーンズ・スクエア)
何気なく観始めて、最初は「あぁ、歌が上手だなぁ」程度の印象だったのが、どんどん引き込まれ、ラストでの、予想をはるかに裏切る素晴らしい歌唱力に、本当に度肝を抜かれました。表現は変ですが「この人は、本当の本物だったんだ!」と思い、私の心はひれ伏したのです。
この日の演奏を、別の角度から撮影した動画がniconico動画に投稿されていますので併せてご紹介します。歌う前にご自分でMCを務めている様子や、周囲を取り巻く観客の驚くほどの多さがよくわかります。この動画は、埋め込み再生ができませんので、写真下のリンクから飛んでください。
海上自衛隊 東京音楽隊 三宅由佳莉3曹/Time to Say Good-bye/観艦式2012 by 音楽隊大好き - ニコニコ動画
この時の歌い方を見ていると、1階から4階くらいまでの階段や踊り場を含め、360度を埋め尽くした聴衆に、まんべんなく目線を配る様子がよくわかります。一人でも多くの方と目を合わせ、その思いを汲み取りたいという、三宅由佳莉さんの演奏スタイルですね。歌い終えたあとの深々としたお辞儀も、正面だけでなく、後ろ正面の遠くの聴衆に向けても、されているのが印象的です。
次は、平成25年5月5日、行列のできる法律相談所に出演した際に披露された「Time To Say Goodbye」です。時間の制約があるため、かなり端折った演奏になっていますが、それでも出演者一同の心を一瞬で掴んでしまうところがすごいですよね。感想を聞かれた菊地弁護士が、やや上気した表情で「感動しました。多くの方に勇気を与えてくれる方だと思います。」とコメントされているのが印象的です。
太田紗和子さんの迫力ある、素晴らしいピアノ演奏も見所です。
実は、この記事はもっと早い段階で投稿する予定だったのですが、行列のできる法律相談所に出演したとの情報はあるものの、なかなか動画が見つからず、先延ばしになってしまいました。ようやく動画を特定し、三宅さんの部分だけをトリミングすることができたので、昨日YouTubeにアップし、この記事に埋めたところです。
最後にご紹介するのは、平成27年1月10日、三宅さんの郷里である岡山県倉敷市のイオンモールで行われた、海上自衛隊と岡山県警音楽隊の合同演奏会で披露された「Time To Say Goodbye」です。歌を披露するには、あんまりの環境ですが、こういうスペースでも、観客をあっと言わせる迫力の歌唱に心が奪われますね。
この歌を歌っている時の三宅由佳莉さんは、なんというか、とても楽しそうで、自信に溢れ、活き活きとしているように感じられます。
嫌なことを全て忘れさせてくれて、心の奥底から渾々と活力を湧き上がらせてくれる、三宅さんにとって、この曲はそんな存在なのではないでしょうか。
今回ご紹介したもののほか、平成25年12月8日、福島県川内村で行われた「かわうちドンドン村づくり」というイベントにゲストとして招かれ、体育館で歌う様子なども三宅さんらしさがよく表れています。下の記事をご覧になってください。