あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

グアム

 我が練習艦隊は、公式ページの予定に従うならば、明日(2019年10月15日(火))、最後の寄港地であるグアムのアプラ港に入港します。練習艦隊がグアムに立ち寄るのは、実に23年ぶりとのことで、地元でも歴史的訪問と伝えられています(第1練習隊によるグアム遠航は別です)。

 因みに、時刻帯は再び日本標準時「I(インディア)」より1時間先を行く「K(キロ)」となります。

 下の写真は、同港を西側から空撮したものです。天然の地形を利用した良港ですね。

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 同港はグアム島中部の西側に位置し、南半分(赤い点線で囲まれた地域)は米海軍の基地となっています。練習艦隊が米海軍地区に入港するのか北部の商港地区に繋留するのかはわかりませんが、一般公開などの親善行事等を考えれば商港地区の方が相応しいのではないかと思います。

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 島の北東部に見えるのが、米空軍のアンダーセン基地です。大東亜戦争の末期、我が国を空爆するための拠点として建設され、ここからB-29の大編隊が何度となく飛来しました。当時品川区の大崎に住んでいた私の父も、何度か空襲に遭っていますので、その時木っ端微塵になっていたら、私もこの世に生を受けることはなかったわけですから、何とも妙な気分です。でも、現に空襲を受けた父から、燃え盛る街の悲惨な状況や、逃げ惑う人々の様子などを何度も聞きましたが、米軍に対する恨み言を聞いた記憶はありません。ただ、迎え撃つ陸軍の防空戦闘機が勇戦奮闘する様子を語る時には拳を握りしめていました。弾を撃ち尽くし、戦う手段がなくなると、自ら体当たりしてでも東京を守ろうとする姿を目の当たりにし、焼け出された地上の人々は泣きながら戦闘機隊を応援していたのだと、そう父は話していました。

 これまでも何度か書きましたが、戦争などないに越したことはありません。でも、それを「あってはならないこと」などと捉えると、平和を維持するための「具体的な」努力の妨げとなり、解決の道が狭まります。いじめの問題と同じです。ないに越したことはないけど、人間だもの必ずいじめは起きる 、という事実に立脚せず「あってはならないこと」としてしまうから、「いじめ」そのものを無くそうという無理筋の解決策ばかり追求して、いじめる側もいじめられる側も救ってやることができなくなるのです。

 

 あ、グアムの話でしたね。脱線が過ぎました(≧∀≦)

 グアムは、成田からの直行便だと3時間半ほどの距離ですし、日本語も結構通じますので、比較的手軽な海外リゾートとして、ハワイと並び、根強い人気がありますよね。行ったことはありませんが、何となく心惹かれます(╹◡╹)

 そんなグアムへの寄港ですが、やはり親善行事や艦内一般公開が行われるでしょうから、ゆっくりとプライベートな時間はなかなか取れないかも知れませんね。それでも、長い長い遠洋練習航海の最後の寄港地です。少しは羽を伸ばして疲れを癒すことができればいいなと思います。

 さて、グアム寄港中の予定ですが、入港翌日の2019年10月16日(水)、グアム島中部にある「Guam Premier Outlets」のフードコートで練習艦隊音楽隊によるコンサートが予定されています。1200〜1300の、短いランチタイムコンサートですが、また、どなたかが写真なり動画なりを投稿してくれるのではないかと期待しています。

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 上の写真は、グアム・プレミア・アウトレットとそのフードコートです。今次航海における演奏会場の中でも、最もカジュアルなものなのではないでしょうか。

 その他の予定等については、まだ情報に接していません。入港後かな?

ハギビスCPA通過!

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台風19号 2019年10月12日2240i

 物凄い風でした。

 台風19号は、大変な豪雨を極めて広い地域に注ぎながら、関東地方を北上中ですが、ここ横浜では、急に風がおさまりました。台風はCPAを通過したということでしょう。

 CPAとは"Closest Point of Approach"のアブリベーションで、「最近接点」のことです。海上自衛隊のオペレーション会報の動態報告などでよく使われます。

「closest point of approach」の画像検索結果

 ハギビスとは、台風19号につけられた英語名ですが、タガログ語で「迅速な通過」を意味するのだそうです。決して「迅速」な台風ではありませんが、祈りを込めた命名なのかもしれませんね。

 この台風が降らせている雨の量は尋常ではありません。これから多くの河川で広範囲な氾濫が起きることが予想されますし、大規模な土砂災害が発生する可能性も非常に高まっています。

台風19号 降り続く関東甲信の記録的大雨 いつまで

 この台風の影響で、本日予定されていた観艦式の予行は中止となりました。当然ですね。では、明後日の観艦式は執行できるのでしょうか? 非常に難しいと思います。

 まず、今次台風の被害に対処するための官邸対策室が立ち上げられ、自衛隊の最高指揮官である安倍晋三総理は陣頭指揮を執られています。そのような時に観艦式に臨むことはできないでしょう。

 また、高い確率で大規模災害が予想される中、海自部隊は災害救援に備え、すでに準備を進めているはずです。観艦式を行うような状況ではないでしょう。

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 昨年の航空観閲式も、激しい荒天のため中止されました。自衛隊記念日行事が中止となったのは初めてのことだと思います。今回観艦式が中止となれば2年続けて、しかも気象状況に起因しての中止となります。

 自然災害の多い我が国ですが、ここ数年の状況を見ると、以前とは随分違う印象があります。そもそも、「数十年に一度」の災害の発生を警告する「特別警報」が年に何度も発表されているのはどう言うことなのでしょう。「数十年に一度」の災害が、日常化しているとしか考えられません。

 以前、「自然保護という欺瞞」という記事を書きました。

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 この記事では、「自然保護」など人間の奢りだ、とした上で、「人間が何をしようが、しまいが、大自然は全く意に介することなく、只々自らのルールにしたがって振る舞うだけです。より安定した状態、より調和のとれた状態を追求するというルールです。」と書きました。

 我が国に止まらず、世界中で「気候変動」が言われていますが、まさに、大自然が「より安定した状態」「より調和のとれた状態」を追求しているのだと思います。

 そんな大自然の、「ストレッチ」のような振る舞いに右往左往しなければならないのが我々人間なのです。大自然への「畏れ」を忘れてはいけない、改めて思います。

三宅由佳莉さんの遠洋練習航海(第13レグ)

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 ここ横浜にも、台風19号の猛威が迫っていますが、皆さま、被害に遭われていませんか? 備えは大丈夫でしょうか。 こんなブログを読んでいる場合ではないかもしれませんが、広域の停電が予想されますので、電力が供給されているうちに書いておきます。

 公式ページの予定によりますと、我が練習艦隊は、昨日、パラオ共和国のコロールを出港し、現在最後の寄港地であるグアムに向け第13レグを航行中と思われます。おそらく、今次行動で最も短いレグで、進出距離はわずか700マイル、SOA12ノットで切れば、2日半で到達する距離です。でも、公式ページに従うならば、グアム入港はコロール出航から4日後の15日(火)となっていますので、このレグでも各種の洋上訓練が集中的に行われるのかもしれません。また、洋上慰霊祭なども計画されているかもしれませんね。

 コロールでの練習艦隊の活動状況も、ほとんど得られていませんが、在パラオ日本国大使館がフェイスブックで何枚かの写真と記事を紹介してくださっています。

 これは、艦隊が入港した翌日(2019年10月9日)、パラオ市のガラマヨン文化センターで開催された「日・パラオ外交関係樹立25周年記念式典」の一環として、練習艦隊音楽隊が行った演奏会の様子を伝える写真です。

画像に含まれている可能性があるもの:1人、オンステージ、立ってる、結婚式、室内

 上の写真、総員立位ですが、どんな曲が演奏されているのでしょうか、隊長の指揮もなんだかダイナミックな感じがしますね。

 下は着席してのノーマルな演奏です。いずれの写真でも、三宅由佳莉さんは奥の方でシンバルを抱えているのがわかります。動画が欲しいですね(╹◡╹)

画像に含まれている可能性があるもの:1人以上、オンステージ(複数の人)、座ってる(複数の人)、室内

 さて、5月21日(火)、大荒れの天候の中横須賀を出港した練習艦隊ですが、瞬く間にここまで来ましたね。5ヶ月と言う期間は長いようですが、後になって振り返れば、ほんの一コマにすぎないことが分かります。でも、その一コマに凝縮されるものが、平素とは格段に違います。実習幹部の皆さんも、各艦の乗員の皆様も、そして艦隊音楽隊の皆さんんも、それぞれの立場で多くを吸収し、成長されたはずです。それは目に見えるものではありませんが、今後の勤務を通じて具体的に現れてくるでしょう。

 遠洋練習航海も大詰め、気をぬくことなく、最後まで無事に任務を全うされることを祈念いたします。

 

 

東京音楽隊のチャレンジ@自衛隊音楽まつり

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 東京音楽隊をフォローしていると、本当に大忙しの部隊であることがわかりますよね。何しろ大小様々な演奏会が3日に一度ほどのペースで一年中繰り広げられているのですから。これらを企画し、調整し、準備し、練習し、楽器を運び、会場を設営し、サプライズを盛り込みながら披露する。一から十まで全部自分たちでやり遂げる。あまりの途轍もなさに、ただただ唖然とするばかりですが、そんな水面下の苦労や努力は微塵も見せず、いつでも満面の笑顔でステージを盛り上げ、私たちを楽しませてくれる彼らには、ただただ感謝するばかりです🙏

 そんな濃密なスケジュール環境の中で、今は観艦式支援の真っ只中にある東京音楽隊にとっては、まだまだ先のことなのかも知れませんが、そろそろ自衛隊音楽まつりが視野に入ってきましたね。と言うか、チケットの応募は先月の13日から始まっており、今月の14日2400(ふたよんまるまる)で締め切りとなります。「あ、忘れてた!」と言う方、下のリンクをクリックして応募してください。あと4日しかありませんよ。

www.mod.go.jp

 以前、別の記事でもご紹介しましたとおり、例年音楽祭りが行われている日本武道館は、現在改修工事が行われているため使用できず、今年に限り代々木の国立競技場で開催されます。しかも、期日は11月30日(土)と12月1日(日)の二日間、5回の公演が予定されています。

 一昨日、東京音楽隊の演奏についてのプロモーションビデオが公開されました。東京音楽隊は「超難曲」とされる「チャルダッシュ」に挑戦するそうです。

 その練習風景(ではないだろう(^ ^))を伝える、ちょっと砕けたビデオです。是非ご覧になってください。

www.youtube.com

 太田紗和子さんの超絶演奏も素晴らしいですし、おや?珍しく眼鏡姿の荒木さんも目を引きます。と思った瞬間、中川麻梨子さんのソプラノ、そして、密集隊形で円陣を組むトランペットチームは、それぞれ自分の左隣の隊員の楽器を操作、って凄いよね、その向こうで腹筋しながらのクラリネットチーム、さすが現役自衛官(^ ^)

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 東音の皆さんで考えたのでしょうか、撮影場所は、東京音楽隊の奏楽堂です。いつも、何かびっくりさせてやろうと言う遊び心があるし、それをちゃんと実現してしまうパワーがこのバンドの魅力の原点なのではないでしょうか。是非、会場で生演奏を聴きたいなと思わすにはいられなくなります。

 私ももちろん応募しましたが、さてどうなることやら。昨年当選しましたから、確率的には、あと6〜7年はお鉢が回ってこない計算になります(≧∀≦)

 そんな先まで生きている保証はないよなぁ、なんとか当たって欲しいものです(╹◡╹)

コロール

「コロール」の画像検索結果

 我が練習艦隊は昨日(2019年10月8日(火))、パラオ共和国のコロールに入港したものと思われます。日本との時差はついになくなりました。美しい珊瑚の島です。

 ただ、下の航空写真で見てもわかる通り、練習艦隊の両艦が横付けできそうな水深と埠頭長を備えた場所がほとんどありません。「West Plaza Coral Reef」ホテルの桟橋かなーと思ったりしますが、わかりません。

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 パラオは、その昔スペインによって植民地化され、その後これを買い取ったドイツの植民地となりました。第一次世界大戦日英同盟に基づきドイツに対し宣戦布告した我が国はドイツ支配下にあったパラオに海軍部隊を差し向け、瞬く間にドイツの兵力を駆逐してこれを占領しました。戦後、パリ講和会議によりパラオは日本の委任統治領となり、以後、我が国が大東亜戦争に破れるまでの約30年に渡り、日本統治時代が続きました。

 日本による統治時代が、スペイン、ドイツによる植民地時代と大きく異なるのは、パラオの社会インフラの建設や教育制度作りに注力したことです。戦前の我が国は、決して豊かな国ではありませんでしたが、新たに我が国の施政権下に入った地域に対し、例外なく、その社会水準を本国並みに引き上げるため、莫大な国力を投じました。そのため本国経済が疲弊したほどです。

 当時の列強の中で、支配地域から搾取するのではなく、その社会を充実させるために、自国民に耐乏生活を強いる国など、我が国を置いて他にはなかったでしょう。そのような政策を進めたことによる、殊に農村部の窮乏が「2・26事件」の遠因を為したのかもしれません。

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 そうまでして自分たちの社会の充実に心血を注いでくれていることは、現地の方々にも伝わっていたのではないかと思います。

 戦後、日本の統治下にあった「外地」は、全て日本から切り離され、台湾では大陸を追われた国民党により、またパラオでは米国により、徹底した反日教育が行われましたが、それでもなお、日本統治時代に対する強い支持を消し去ることはできませんでした。

 私は、戦前の日本も、戦後の日本も、全て肯定するつもりはありません。いいこともあれば悪いこともある。当たり前のことでしょう。それでも、日本時代を懐かしみ、未だに親日感情の強い両国を見るにつけ、日本による統治は、基本的に現地の人々の心に沿ったものだったということが言えるのではないかと思います。

 そして、徹底した反日教育の最中にあっても、その真実を絶やすことなく代々語り継いで来たからこそ、両国は日本による統治を経たにも関わらず大変な親日国なのだと思います。人間同士の関係も、国と国の関係も基本的には同じでしょう。誠意に応えてくれるのは、やはり誠意です。もちろん例外はあるでしょうけど。

 ところで、パラオ共和国の国旗は、我が国の日の丸に似ていることや、パラオ親日国であることから、日の丸の意匠を借りたものではないかとの説も流布していますが、このデザインを考案された方にそのような意識は全くなかったそうです。風説というのはあてにならないものですね(╹◡╹)

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 練習艦隊が寄港しているコロールは、もともとパラオ共和国の首都でしたが、その役目を、隣接するバベルダオブ島マルキョクに譲り、現在は同国経済の中心都市となっています。ですから、コロール島バベルダオブ島を結ぶ橋は、同国の命脈とも言えるものです。単なる橋ではありません。水道、電力、通信ケーブルなど、重要なライフラインがこの橋を経由してマルキョクとコロールを結んでいるのです。

 コロール(Korol)とバベルダオブ(Babeldaob)を結ぶことから、通称「K-Bブリッジ」と呼ばれるこの重要インフラは、1977年に韓国のSOCIOという建設会社が建設しましたが、落成直後から陥没が始まり、度重なる補修・補強工事も虚しく、1996年9月、わずか20年を経ることもなく崩落してしまいました。

 当時はまだ首都であったコロールが完全にその機能を失ってしまったわけですから、大統領が国家非常事態を宣言したのも頷けます。とりあえずの応急措置は、各国からの支援を受けて直ちに行われ、最低限のライフラインは復活しましたが、橋そのものの復旧が重要課題でした。

 入札時、鹿島建設の半額という、常識的には考えられない札を入れていたことから、重大な手抜き工事が疑われましたが、すでにその会社は解散していたため、パラオ共和国は損害賠償を求める途も絶たれ、自国資金による再建を断念せざるを得ませんでした。このような状況に鑑み、翌1997年、我が国は無償援助によりこの橋を再建することを決め、因縁の鹿島建設が建設に当たることとなりました。

日本・パラオ友好の橋

 2002年に竣工した新しい「K-Bブリッジ」は、「日本・パラオ友好の橋」と名付けられ、両国の友好関係を象徴するランドマークとなっています。

 このような事業を、我が国は世界中で行ってきましたし、どこでもそれは歓迎されてきました。もちろん、日本の金銭的な支援と、建設技術が高く評価されているのは確かでしょうけれど、何にも増して絶大な信頼を得ているのが「誠意」ある仕事ぶりなのではないでしょうか。

 

 ちょっと、橋の話題が長くなってしまいました(≧∀≦)

 そんなパラオでの練習艦隊の予定は、まだほとんど見つかってませんが、在パラオ日本国大使館のフェイスブックには、演奏会の予定が載っていました。

 本日(2019年10月9日(水))1800~2000 コロール市内のガラマヨン文化センターにおいて、日・パラオ外交関係樹立25周年記念式典が行われ、練習艦隊音楽隊によるコンサートの他、練習艦隊「祥瑞太鼓」の演奏や空手の演舞などが予定されているとのことです。

 また、艦上レセプションでは、もちろん三宅由佳莉さんがパラオ共和国の国歌と君が代を独唱されることになります。パラオ共和国の国歌、こんな感じで三宅さんが歌われるわけですね。

www.youtube.com

 ここでも、動画や写真がたくさん見つかるといいですね(╹◡╹) 

「いずも」回航…スピンオフ(外注編)

 先日、横須賀から横浜大桟橋へ回航する「いずも」に乗艦された「いかづち」さんのレポートを紹介しました。

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 今回は、スピンオフレポートを寄せていただきましたので、引き続きご紹介させていただきます。「いかづち」さんも、岩田有可里さんのベースに惚れ込んでいる「あかりスト」の一人です。今回の体験航海で、ゆっくりお話を伺う機会があったそうで、その様子を報告して下さいました。

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 先日、人生初の護衛艦への乗艦について
 そして、まさかの「東京音楽隊の演奏会を聴く事が出来た幸運も拙い文章で報告させて頂きました
 そんな中、演奏会の前後でベース担当我らが「岩田有可里さんとお話し出来る機会が有りましたのでその時の様子を報告します。
 
 「岩田さん、こんにちは」とご挨拶、何時もの満面の笑顔でご返事を頂きました。
 「今日は初めて護衛艦に乗艦したんですが、まさか東京音楽隊の演奏が有るなんて驚いていたんですよ。」とお伝えすると「ご存知無かったんですか?」との返事。
 「今日は部隊研修で乗艦したので、全く事前情報が無かったんです」
 「あー、今日は色々な団体の方々が乗艦されると聞いてはいました。どちらの関係なんですか?」
 「水交会で参加しています。」
 
 そこで、人見の演奏会で撮影した際、後から気付いた事が有りそれがちょと引っ掛かっていたので、お話ししたところ、「大丈夫ですよ。私そういうの気にしないほうなんで」と何時もの爽やかな対応。ほっとしました。
 続けて私から「今年は演奏会も多く、先週は新潟公演も有りましたよね。そして、今週は観艦式。休む間もなく、身体きつくないですか?」
「そうなんです。明日から3日連続で演奏会が有りますし、皆も疲れていると思います。」
 実はこの言葉を聞いて私、良かったと思ったんです。何故かって?
 私の問いかけに自然体で対応してもらい、こんなオッサンにご自身の気持ちを吐露された。普段、お仲間同士では有るかも知れませんが、何度か立ち話した程度の間柄の私に、少しは気が紛れたかな?岩田さん!
え!それ私の勘違いですか?(>_<)
 
 その後、私から「同会開催の東郷の杜 音楽祭に申し込むのでお会いした際は宜しくお願い致します。」とお話ししたところ、「同じ時期に音楽まつりの艦旗隊、指導が重なり参加は出来ないと思います。」との返事でした。
 重ね重ね、お忙しい。
 最後に私から「健康管理には注意され、益々ご活躍下さい。応援しています。」とエールを贈り、ご一緒に写真撮影お願いした次第です。

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 撮影は、近くを通られたサックスの越水三曹だったかな?にお願いしました。
(間違ってたらごめんなさい。)
 
 「いかづち」さん、報告ありがとうございました。ゆっくりお話を伺うことができてよかったですね(^ ^)
 このブログでも、時々岩田さんのことを書かせていただいていますが、記事へのコメントやYouTubeチャンネルの動画に寄せられるメッセージなどを読んでいると、岩田さんのファンがたくさんいらっしゃることがよくわかります。
 変に奇を衒わず、それこそクールに自分のスタイルで演奏を全うする姿と、そこから紡ぎ出される音の心地よさが何より魅力だと思います。
 
 なお、岩田さんの記事も随分増えましたので、ブログのカテゴリーに「岩田有可里さん」を追加しました。
 ところで、「いずも」回航の報告記事で、艦内演奏会の動画を改めて公開すると仰ってましたが、今朝ほどYouTubeにアップされました。「いかづち」さんのTubeデビューです(╹◡╹) 下に埋めておきますのでご覧になって下さい。「いずも」回航記事の方にも埋めておきます。

東京音楽隊、赤レンガパークでの演奏会(1日目)

 昨日、横浜の赤レンガパークで開催された東京音楽隊の野外演奏会に行ってまいりました。来週末に実施予定の自衛隊観艦式に向けたプレイベントである「フリートウィーク」が始まったのです。フリートウィークについては、先日記事を書きました。

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 「今は10月だよね?」と確認したくなるほどの強い日差しが照りつける横浜は、街ゆく人も皆真夏の格好です。

 この記事は、もっと早くあげる予定でしたが、昨日のあまりの強い日差しに熱中症気味となり、全くの非稼動状態となってしまいました。日曜の夕刻に、ようやく立ち直り記事を書き始めたという次第です。

 今回も東急東横線での進出ですが、いつもとは逆方向です。みなとみらい線直通の電車に乗ります。

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 馬車道駅で降り、6番出口に向かいます。

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 出口を出てまっすぐ歩いていくと左手にランドマークタワークイーンズスクエアなどが見えてきます。なんとも美しい風景ですね。

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 さらに行くと、今度は右手の方に赤レンガパークが現れます。

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 先日も報告したとおり、前日から「横浜オクトーバーフェスト2019」が同じ会場で始まりました。会場は大盛況でしたが、人が多すぎて、皆さんの顔が写り込まないように撮影するのは無理でした。

 赤レンガパークの一番奥にフリートウィークのスペースが設けられ、右手にステージ左手には様々なブースが並んでいます。

 そしてその向こうには、大桟橋に係留中の「いずも」の姿が…やはりデカい。サイズ的には戦艦大和よりも数メートル短いだけですから、そりゃ大きいだろう∑(゚Д゚)

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 さて、フリートウィークのイベント会場は、大勢の人で賑わっています。なんというか、フェスタモードで浮き立つ感じですので、いつもの演奏会とは随分雰囲気が違います。ステージ上では、ヨガ教室?が行われていて、二人のインストラクターが、観客席に座った皆さんに簡単なヨガの指導をされていました。私もちょっと座ってやってみたのですが、何しろものすごい日差しに「耐えられん(≧∀≦)」と、早々に退散しました。

 会場内をぶらつきながら演奏会が始まるのを待ちます。樋口隊長がファンの女性と会話しているのを見かけたので、軽く会釈させていただきました。

 ステージの左脇には、こんな大パネルが設置されフリートウィークを盛り上げていました。

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 そうこうするうちに、ステージ前の観客席はどんどん埋まっていきます。どうしようかな、撮影するのかしないのか、座るべきか立ち見すべきか。まぁとりあえず座ってみようと思い、空いていた2列目の右手の方に座りました。と、私の右前の最前列の席が一つポカンと空いてます。その隣の方に「ここ空いてるんですか?」とお聞きすると、「ええ、空いてますよ」、聞いた瞬間リュックサックをドカンとその席に乗せて、最前列に回りました。ちょうど、音楽隊旗の前です。

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 最前列となれば、俄然撮影したくなりますよね。それにしてもすごい日差しだな、明るすぎてスマのの画面がほとんど見えません。勘に任せてのノーファインダー撮影になりますが、うまく行くのかな。

 そんな心配をよそに、東京音楽隊の皆さんによるステージ設定作業が始まります。

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 設定が終わり、音合わせが行われます。MCの河口侑也さんが、「只今から音合わせをしますので、お聞き苦しい場面もあるかも知れませんがご容赦ください。演奏会の開演は15時を予定しています」とアナウンスされました。音合わせとはいえ、流石の演奏ですので、観客席からは何度も拍手が起きていました。演奏会への期待はいやがうえにも盛り上がります。音合わせが終わり、隊員の皆さんに対し「1500(ひとごーまるまる)になったら両袖から入場すること」と指示が行われ「別れ!」

 それにしても暑いな、体の右半分が焦げそうです。ちょっとぼーっとしていると、私の正面、ステージ右袖の出入り口に岩田有可里さんの姿が見えました。何しているのかな、ふと腕時計を見ると1500。岩田さんが先頭で入場して来られました、しまった撮影! ということで、入場シーンは撮影できませんでした(≧∀≦)

 また、撮影途中で画面に何かメッセージが出ているのがうっすらと見えたのですが、何しろ明るすぎてよく見えません。ふとスマホに繋いでいる予備バッテリーを見ると電力がなくなっているようです。という訳で、途中で1回予備バッテリーの交換をしたので、動画は途切れていますし、バッテリーが切れそうだとわかった段階で画面が動揺します、お見苦しい動画に仕上がりましたが、敢えてアップしますので、よろしければご覧になってください。

www.youtube.com

 演奏会が終わったところで、「モンスター」さんと落ち合いました。「モンスター」さんは1100(ひとひとまるまる)頃から来られ、「いずも」の艦内見学もされたそうです。二人してさて、どうしようかと話していると、楽屋から出て来られた岩田有可里さんを視認、ご挨拶しようとしましたが、何やら慌ただしい雰囲気です。何でも、演奏会の前に出会った外国人の女の子を探しているとのこと、聞きたいことがあると言われて、じゃあ演奏会の後でね、という話になっていたそうです。そういう小さな約束をちゃんと果たそうとする姿勢に感心しました。程なくその女の子が現れて、二人で色々をお話されていました。その間、ちょっと待たせていただき、今回も一緒に写真を撮らせてもらいました。ステージ上では顔が赤みを帯びるほど暑そうに見えたので「暑くなかったですか?」とお聞きしましたら「もう、暑かったですぅ〜」…やっぱり。ステージは天蓋の下ですから日差しは避けられますが、風もほとんどない状態でしたから、熱が篭ってサウナ状態だったのではないでしょうか。お疲れ様でした。

 ところで、岩田さん、顔小さいですね。あ、私がデカイのか∑(゚Д゚)

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 この時ちょうど、視察に来られた海幕副長の一行が目の前を通って行きましたが、その中に2期後輩の艦艇乗り、N君の姿がありました。「あれ、まだ現役なの?」「実は職種を変更して、今警務隊司令をやってます。」とのこと。警務官は、音楽隊員と同様定年年齢が60歳になりますので、彼はまだ現役だった訳です。合点がいきました。

 ところで、警務隊とは、自衛隊の中の司法警察組織で、陸海空にそれぞれ置かれています。海上自衛隊警務隊は、もちろん海上自衛隊の部隊ですし、大臣直轄部隊ですから、防衛大臣の指揮の下、海上幕僚長の指導監督を受けますが、各警務官には警察手帳が交付され、事件捜査に関しては、地域を管轄する地方検察局の捜査指揮を受けており、これに関しては防衛大臣も関与することはできません。

 警務隊司令に出会ったことで、同隊についてご紹介する機会ができてよかったなと思います。

 さて、会場を後にし、明日は横須賀音楽隊の演奏会を見に行くんだという「モンスター」さんと連れ立って横浜駅近くの居酒屋で「反省会」をやりました。ちょっと熱中症気味だった私にとって生ビールの美味しかったこと(╹◡╹)

 今回の反省会も盛り上がりましたが、中川麻梨子さんの歌を絶賛する声が多かったです、二人しかいませんけど(≧∀≦)

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 「ネッラ・ファンタジア」での本格的歌唱もさることながら、地声で歌われた、艦これの「帰還」や「パプリカ」も、「よかったねー」で盛り上がったんです。ソプラノ歌手が、地声でアニメ曲などを歌うのは大変難しいことだと思います。相当の精神力が必要なのではないでしょうか。そこを克服して、あんなに魅力的に歌えるんですから、すごいなぁと思わずにはいられません。「モンスター」さんなど、「帰還」を聴きながら感動で鳥肌が立ったと言ってました。

 聴くたびに、中川さんの魅力が浸透してきます。