あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

「いずも」回航レポート(外注編)

 昨日、「フリートウィーク」の記事の中で、横浜の大桟橋での一般公開のため、護衛艦「いずも」が横須賀から回航されること、そして、それに合わせ、横須賀水交会が部隊研修(体験航海)を企画していることを紹介しました。

  なかなかない機会ですし、3時間ほどの短い航海ながら、実際に「いずも」に乗艦して回航の様子を見ることができれば、色々な切り口で皆様にご紹介することができるのではないかと思い、私も応募したのですが、流石に大人気のイベントのようで、「希望者多数につき」選に漏れてしまいました(≧∀≦)

 水交会については、昨年、記事で取り上げましたので興味のある方はお読みください。

retcapt1501.hatenablog.com

 私は選に漏れましたが、昨日の記事でもちょっと触れたとおり、ブログチームから乗艦の栄誉に浴された方がいらっしゃいます。「いかづち」さんです(╹◡╹)

 「いかづち」さんは、昨年、有志会員として水交会に入会され、横須賀支部に所属されています。同会のイベントに参加されるのは、今回が初めてだと思います。それにしても、初めて乗る護衛艦が「いずも」、しかも航海付きとは強運ですね(^ ^)

 いつも、色々な情報をlineで提供してくださる「いかづち」さんは、文字通り縁の下の力持ちとしてこのブログを支えてくださっているのですが、今回は、ご自身による初めてのレポートを書いていただきました。すごいサプライズがあったみたいですよ!

 

 本日、水交会主催の部隊研修で「いずも」に乗艦して参りました。

 今朝までは台風の影響で時折雨が激しくなる中、心配して家を出発しました。でも、横須賀駅に到着する頃には雨も上がり、夏のような陽気にひと安心。

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 横須賀駅には1100(ひとひとまるまる)に到着。少し早いのでヴェルー二公園にて早目の昼御飯をパクつきます。
 目の前の港に目をやると、普段は見かけないサブマリンが!なんと六隻。
やはりフリートウィークですね。こんな数を1度で見たことは有りません。でも、海の忍者ですから船体には識別出来る情報は一切有りません。
唯一、私でも分かるのはX操舵の艦艇が二隻有る事だけです。(>_<)
 腹ごしらえも終わったので横須賀地方総監部に向かいます。平日にも関わらず多くの人が同じ方向へ向かっています。皆さん、「いずも」に乗艦される様です。

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 入り口には観艦式の横断幕、おー、人生初の護衛艦に乗艦です。

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 「水交会」の受付で、手続きを済ませ名札を受け取り乗艦待ちの列に並びます。
凄い人数です。
 乗艦時間の1230(ひとふた さんまる)まで回りの方の話しを聴くでもなく、ボーとっしているとやはり皆さん、「いずも」の空母化に関心がある様です。あーでもない、こーでもないと盛り上がっています。

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 そうこうしているうちに乗艦開始時間になりました。沢山の方が「いずも」にまるで飲み込まれるように乗艦していきます。

 私も前の方に続いて大きく開いたゲートのスロープを登ります。両側には隊員の方々が私たちを敬礼や元気な挨拶で迎えてくれます。格納庫に入ると大きなスクリーンが有り、前回の?観艦式の映像が流れています。そこには多くの椅子が並べられ明日以降の横浜大桟橋での一般公開の準備が既にされているのだと思います。そして、その更に奥を見ると「うーん?えー!なんだー!」近づいて見ると、そこには❗
多数並んだ椅子の向こうには❗
なにやらドラムセットらしきものと楽譜スタンドが置いてある?
いやー、今日はたった三時間の航海ですからそんな事は無いと思いながらも足早に近づくと、なんとそこには「東京音楽隊 隊旗」が置いて有るではないですか❗

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 なんだかキツネにつままれた様な感じでした。これから本当に演奏有るのかな?
回りを見渡すと、いらっしゃいました樋口隊長です。ご挨拶しながら確認したところ、1400(ひとよん まるまる)から演奏会があるとの事。これって何時もの東京音楽隊のサプライズ?違うな。

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 時計を見るとまだ1320(ひとさん ふたまる)です。先程まで混み合っていた昇降デッキも待たなくてよさそうです。
早速、飛行甲板に上がって見ます。

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 思った以上に広いですね。一度に、哨戒ヘリを5機運用出来る訳ですから、あたりまえか。皆さん、思い思いに撮影したり、中には寝ている方も。
 私も足早に艦尾の旭日旗や隣に係留されているミニイージス艦(かな?)の撮影をしました。
 出船の目刺し係留されてました。

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 あっ!早く戻らないと演奏会が始まってしまいます。
 演奏場所に戻ると思ったより席が空いています。う~ん、なんだか不満!

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 そんな事を考えていると、演奏開始の時間になりました。今日はクラリネットの河口三曹がMCの様です。益々、板について来ましたね。
 セットリストは有りませんが、以下が演奏曲です。
 
1.令和元年度観艦式 ファンファーレ&テーマ
2.サウス・ランパード・ストーリー・パレード
3.ボヘミアンラプソディー
4.明日はきっといい日になる(歌・中川麻梨子さん)
5.クマーナ
6.セレスタ
7.恋のカーニバル
8.艦これ「帰還」(歌・中川麻梨子さん)
アンコール
1.パプリカ(歌・中川麻梨子さん)
2.軍艦
 

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中川麻梨子さん♩

 アンコールを含めて11曲です!延べ、一時間の非常に内容の濃い演奏会でした。動画でお楽しみ下さい。

www.youtube.com

  いやー、ビッグサプライズでした。これだから目が離せないんですよね!東京音楽隊は!神出鬼没、フォローしきれません。

 その後、横浜大桟橋に接岸する際小編成で再度演奏が有りました。(何て言う演奏か分かりませんが決まった場面で行われる演奏なのかな?)
 その演奏が終わってから、改めて樋口隊長に同会の次回行事でお会いした際は宜しくお願い致しますとご挨拶し退艦しました。

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 「いかづち」さん、たくさんの写真と臨場感溢れるレポート、ありがとうございました(╹◡╹)

 いかがでしょうか? 東京音楽隊が一緒に移動しながら演奏会を催してくれたんですね、驚きました。

 練習艦隊音楽隊もそうですが、こうして護衛艦の艦上で演奏している姿を見ると、やはり海軍軍楽隊の後継部隊なんだということを改めて感じます。

 ところで、「いかづち」さんのレポートの中で、今回のMCは河口侑也さんだったとありましたよね。では一体、荒木美佳さんはどうされてたのでしょう。

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 今回は、カメラを手に、写真班だそうです。荒木さんが「写真」の腕章を巻いてカメラを抱える姿もレアですが、こうした普通の制服・制帽姿というのも、滅多にお目にかかることがありません。無骨な艦体を背にすると、荒木さんの笑顔がいつにも増して輝いて見えます。「いかづち」さん、いい写真が撮れましたね(╹◡╹)

 

 そしてもう一枚、岩田有可里さんと「いかづち」さんのツーショットです。

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 岩田さんは、いつもながら超爽やかな笑顔ですが、「いかづち」さんはちょっと顔色悪いですね、大丈夫かな。

 どうやら、サイドストーリーがありそうですので、『「いずも」回航…スピンオフ』も期待できそうです(╹◡╹)

 

 ところで、ひょっとしたら、東京音楽隊の皆さんは、「いずも」をホテルシップとして利用されているのかもしれません。全国から集まる観艦式支援要員は、基本的にいずれかの部隊の外来宿舎に寝泊まりすることになるのですが、横浜のように近傍に自衛隊の部隊がない地区では、観艦式に参加する艦艇の余剰ベッドを利用することになります。何しろ朝が早いので、横須賀や東京にある部隊に宿泊していたのでは、対応できないからです。それでも収容しきれない要員については、従来、近傍のホテル等の部屋を借り上げて臨時の宿舎として使用したりしてきましたが、「ひゅうが」「いせ」そしてそれよりも収容能力の高い「いずも」「かが」が登場してからは、「収容能力」の問題はないはずです。

 ですから、おそらく以前は用賀から毎日進出していたであろう東京音楽隊も、「いずも」艦内に寝泊まりし、艦内で合奏訓練を行うことができるようになったのではないかと思った次第です。

 さあ、今日は何時に進出しようかな(╹◡╹)

 

 

明日から「フリートウィーク」

 間も無く、海上自衛隊最大のイベントが始まろうとしています。

 そうです、相模湾での観艦式をメインに据えた、フリートウィークが10月5日(土)から10月14日(月)にかけて開催されます。この期間中、横浜、みなとみらい地区にある赤れんがパークや大桟橋周辺において、観艦式付帯行事として様々なイベントが予定されています。なかでも、このブログをお読みになってらっしゃる皆さんにとって関心が高いと思われるのは、10月5日(土)、10月6日(日)の両日に赤れんがパークで開催される東京音楽隊の野外コンサートでしょう。いずれも、1500(ひとごーまるまる)から1550(ひとごーごーまる)というコンパクトなパッケージですが、コンサートホールとは一味違う演奏会を体感する絶好の機会ですので、首都圏界隈にお住いまいの方に限らず、是非足を運ばれてはいかがでしょうか。かく言う私ももちろん出かけるつもりです。

護衛艦「いずも」

 また、隣接する大桟橋には、F-35B戦闘機の運用を可能にするための改修経費が、来年度予算の概算要求に盛り込まれたことで注目を浴びている海上自衛隊最大の護衛艦「いずも」が繋留し、一般公開も予定されています。

 詳しくは下のリンクからご覧になってください。

www.mod.go.jp

 各種イベントは、日中に行われますが、大桟橋に繋留される護衛艦「いずも」と「むらさめ」は、日没と同時に自衛艦旗降下を行います。通常の日課に過ぎませんが、なかなか直接ご覧になる機会はないでしょうから、興味のある方は日没時に大桟橋の両艦の艦尾付近に行かれるといいと思います。もちろん、艦尾の旗竿に掲揚されている自衛艦旗が降下されるからです。一般公開中に、甲板上でその様子が見れるといいのですが、イベント予定では、5日(土)は1700(ひとななまるまる)、6日(日)は1600(ひとろくまるまる)で一般公開は終わりますので、残念ですがそれは叶わないと思います。何故なら、大桟橋における10月5日(土)の日没時刻は1721(ひとななふたひと)、10月6日(日)は1719(ひとななひときゅう)だからです。

 と言いますか、見学者の安全確保が第一ですので、日没前の十分な明るさが得られている間に、皆様には退艦していただくように計画されているわけです。

 両艦は日中「満艦飾(まんかんしょく)」を施していると思われますので、日没時には自衛艦旗の降下と同時にこの信号旗の連なりが降下されるのも見ることができるでしょう。

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 そして、予定表によれば、1900(ひときゅうまるまる)から2200(ふたふたまるまる)までの間、「電灯艦飾(でんとうかんしょく)」のライトが点灯されます。

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  さて、先ほど「自衛艦旗」が降下されると書きました。このブログをお読みになっている方の中には「自衛艦旗って何?」な方はまずおられないでしょうが、ちょっと思うところもあり、書かせていただきます。

 自衛艦旗とは、海上自衛隊に所属する自衛艦護衛艦だけではありません)が、艦尾の旗竿やメインマストに掲揚して、当該艦艇が日本国に所属する「軍艦」であることを示す標識です。つまり、自衛艦旗は一般的には「軍艦旗」と呼ばれるものであり、国旗に準じて扱うこととされています。つまり、軍艦が掲揚する国旗なのです。

 以前、その辺を詳しく書いた記事がありますので、興味のある方はお読みください。 

retcapt1501.hatenablog.com

 さて、自衛艦旗は、海上自衛隊発足に際し、新たに制定されたものですが、そのデザインは、帝国海軍の軍艦旗と寸分違わぬものとなっています。当時、海軍の軍艦旗を引き継ぐべきとの意見は多かったものの、二の足を踏まざるを得ない世情もありましたので、自衛艦旗の意匠について東京藝術大学の教授に意見を求めたところ、軍艦旗と全く同じ寸法で描き上げ、あらゆる観点から見て、これに勝るものはない、気に入らなければ辞退すると仰ったそうです、「画家としての良心が許さないので」と。

 自衛艦旗は、デザインとして大変素晴らしいと私も思います。でも、この画匠教授が本当に仰りたかったのは、「日本人として、この旗に誇りを持たなくてどうする」ということだったのではないでしょうか。

「自衛艦旗」の画像検索結果

 地上を遍く光で満たしていく朝日をモチーフとしていることから「旭日旗」とも呼ばれるこの旗は、我が国で昔から広く親しまれてきました。生きとし生けるもの全てに等しく注がれる陽光への感謝と、我が国も国際社会の中で旭日のような存在でありたいとの思いが、この旗には込められているような気がします。

 その意味で、「旭日旗」は、海上自衛隊の「軍艦旗」であるだけでなく、我が日本国を象徴するものでもあると思います。そのことは、私たち日本人よりも、海外の方々の方が強く感じておられるのかもしれません。

 現在、我が国では初となるラグビーW杯大会が行われていますが、旭日旗をあしらった鉢巻やTシャツを着て盛り上がる外国人の方が多いことに驚いています。そしてそれは、決しておチャラけではなく、我が国に対するリスペクトを形に表したいという思いから出ているように思います。

 アイルランド戦での日本代表チームの快挙は、世界中を驚かせると同時に大きな感動を与えましたが、破れたアイルランドのファンの方々からの賞賛のメッセージがネット上に溢れていたことが、そのことを端的に、そして雄弁に物語っていると思います。

「W杯アイルランド戦」の画像検索結果

 観客席を埋める多くの日本人ファンの、どの国のチームにも等しく敬意を払い、たとえ対戦相手であったとしても、試合が終われば喝采を送るという「気持ちのいい」盛り上がり方が高く評価されていることも、その背景にはあるでしょう。

 ラグビーに限らず、我が国で行われる国際大会では、海外からの選手から「日本のファンが私たちのことも応援してくれるのでとても嬉しい」との声が聞かれます。

 誰かに扇動されたり、強制されてそうしている訳ではありません。昔からそうだったように、普段と同じ心で普通に行動しているだけです。でも、頑張っている選手の皆さんに分け隔てなく声援を送る姿が、海外からは、まさに「旭日」と映るのではないでしょうか。

 そのような自分たちのありようは、誇りに思って良いのではないかと思います。ひけらかすものではありませんけれど。

 そして、「旭日旗」は、そんな日本と日本人のありようの象徴に他ならないと言うことを改めて心に刻んでおきたいと思います。

 

 また、大幅に脱線してしまいました(≧∀≦)

 さて、その旭日旗を翻した護衛艦「いずも」は、本日午後、横須賀から横浜の大桟橋に回航予定です。もちろん、明日からの一般公開に備えてのことですが、台風の動向がちょっと気になりますね。

 実は、この回航に際し、横須賀水交会が部隊研修(体験航海)を企画してくださったので、私も応募したのですが、「希望者多数につき」選に漏れました。観艦式の体験航海も落選でしたので、がっかりですが、こればかりは仕方ありません(╹◡╹)

 でも、ブログチームから乗艦される方がおられるようですので、いいネタがあったらきっと報告してくださると思います。

 ところで、フリートウィークの会場である「赤れんがパーク」では、本日から「横浜オクトーバーフェスト2019」も始まります。本場ドイツのソーセージやビールを楽しむこともできます。詳しくは下のリンクから。

www.yokohama-akarenga.jp

三宅由佳莉さんの遠洋練習航海(第12レグ)

 パプアニューギニアラバウルでの日程を終え、我が練習艦隊は次の寄港地であるパラオのコロールに向かう第12レグを航行中のはずです。

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 今次レグの航程は約1300マイルですので、SOAを12ノットで切る場合、4日半ほどで到達する距離です。ところが、公式ページによると、9月29日にラバウルを出港した練習艦隊がコロールに入港するのは10月8日となっています。つまり9日かけてこの距離を進出するということになります。もちろん、寄港日程は艦隊の都合だけで決められる訳ではありませんので、こういうこともあるのでしょう。あるいは、集中的な洋上訓練が計画されているのかも知れません。

 ところで、練習艦隊は、4度目の赤道通過を行い、北半球に戻ってきます。え?4回目?と思われた方もおられるかも知れませんので、振り返ってみましょう。

1回目:プエルトケツァル(グアテマラ)→カヤオ(ペルー)

2回目:グアヤキルエクアドル)→マサトラン(メキシコ)

3回目:マサトラン(メキシコ)→パペーテタヒチ

 思い出しましたか?寄港地が多いので混乱しますよね(^ ^)

 なお、赤道祭は、最初に赤道を通過するときだけの行事ですので、その後はやりませんが、おそらく赤道を通過するたびに何かちょっとしたイベントを企画して、みんなで盛り上がっているんじゃないかと思います。

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2度目の赤道通過、消火ノズルが赤道か(^ ^)

 さて、5ヶ月にわたる遠洋練習航海も、残すところ3週間あまりとなりました。本当にあっという間でしたね。あ、まだ終わってませんけど(≧∀≦)

練習艦隊音楽隊@シドニー(3)

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 先ほど、「すぎ」さんからのコメントで、シドニーのマーティン・スクエアで行われた練習艦隊音楽隊とオーストラリア海軍軍楽隊の合同演奏会の様子を伝えるインスタグラムのサイトについて情報提供していただきました。

 動画は4本掲載されていますが、その中の1本は、なんと「祈り〜a prayer」です。オーストラリア海軍の歌姫とのデュエットですが、以前、三宅さんがニュージーランドの歌姫・ヘイリーさんと何度かこの曲をデュエットされていた動画を思い出しました。

 また、両隊歌姫のデュエットはもう1曲、オーストラリアの第2の国歌とも言うべき「ワルチングマチルダ」です。

 他の2本は、和太鼓と行進曲「軍艦」、和太鼓では、三宅さんが威勢良く叩く姿が正面から捉えられていますし、「軍艦」ではシンバルを演奏する姿が正面奥に捉えられています。

 能書きはこれくらいにして、その動画をご覧ください。

www.instagram.com

 先ほど観たばかりなので、まだ何のアイディアも浮かんでいませんが、アップ主様にお断りして、動画をちょっと加工させていただこうかなと考えています。

 「すぎ」さん、いつも情報提供ありがとうございます(╹◡╹)

練習艦隊音楽隊@シドニー(2)

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 我が練習艦隊は、寄港先であるパプアニューギニアラバウルを、本朝出港する予定です。一昨日、ラバウル在住の「でか」さんから、レセプションが無事に終了したとのレポートを頂きました。メキシコ・マサトランから「sgt」さんが寄せてくださった演奏会のレポートに続き、二度目の海外レポートになりました。「でか」さんありがとうございました。ラバウルからコメントをいただけるなんて、全く予想もしていませんでしたので、大変驚きましたし、とても嬉しく思いました。海外におられても、三宅さんや海自音楽隊を応援してくださっている方が少なくないということを実感したからです。

 そして、そんな皆様に、このブログが少しでもお役に立てているのなら、本当に幸いなことだと思います。

 さて、遠洋練習航海部隊の活動は、本当に多岐にわたっていますが、国内でのそれとは異なり、これだけ通信インフラが充実している今日でも、やはり情報拡散のタイムラグは少なくありません。特に写真や動画については、艦隊がラバウルを出港してからちらほら出回り始めるのではないでしょうか。

 シドニーでの情報も、少しづつ判明しつつありますが、多くは「すぎ」さんの、「どうしたら、こんなものを見つけられる?」的な情報に依っています。

 先日も、シドニー演奏会で三宅さんが和太鼓を叩いている動画を見つけだしてくださいましたので、ちょっと膨らませた動画を編集させて頂き、関連の記事を書きました。

retcapt1501.hatenablog.com

 そして、今度は、その演奏会で三宅由佳莉さんが「You raise me up」を歌われる様子を収めた動画を発掘してくださいました。シドニー在住と思われる「naonaonayo」さんがInstagramにアップされたものです。是非ご覧になってください。写真もあります。

www.instagram.com

 中盤の1分ほどの動画ですので、その前後を数年前のランチタイムコンサートの音源と、オーストラリア海軍が提供してくれいている当日の写真を組み合わせて編集した動画をYouTubeにアップしました。現在「naonaonayo」さんに動画使用について問い合わせ中なのですが、回答が得られていませんので、非公開のままとなっています。同意が得られ次第公開する予定です。

youtu.be

 ややテンポが早めの演奏になっていますが、三宅由佳莉さんは「あなたが私を山の頂まで押し上げてくれる、あなたが支えてくれる限り私は強くあれる、そして自分以上の自分になれる」という美しい歌詞を全身で表現されています。

 なんと言うか、今回、三宅さんが遠洋練習航海に参加されて本当によかったなぁと、しみじみ思いました。これまでも、各寄港地での演奏会の様子を拝見してきましたし、どれも素晴らしい内容でした。ですから、何故今回「しみじみ」と感じたのか自分でもよくわからないのですが、おそらく、このツアーももうすぐ終わってしまうのだなぁと言う、ある種の寂寥感がそうさせるのではないかと思います。

練習艦隊、ラバウルでの予定等

 昨日、「ラバウル」という記事で、我が艦隊がパプアニューギニアラバウルに入港することをお伝えしました。その記事に、またまた「すぎ」さんからたくさんの情報提供をいただきました。

 地元テレビ局のFaceBookに掲載された、日本大使館提供の情報によると、海上自衛隊練習艦隊がパプアニューギニアを訪問するのは二度目、ラバウルへの寄港は初めてとのことです。そう言えば、ラバウルに寄港したという話は現役時代を含めて聞いたことがありません。前回の寄港はおそらく、首都ポートモレスビーではないかと思います。

www.facebook.com

 滞在中、学校訪問を初め様々なイベントが予定されており、これまで同様、音楽隊による演奏会も行なわれるようです。

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 ただ、具体的なイベントの内容やスケジュールに関する情報は掲載されていません。

 また、当該FaceBook記事へのコメントは、中南米を訪問した際のような熱狂的な歓迎ではなく、ややネガティブな捉え方をしているものも見受けられました。

 対日感情はやや複雑なのかも知れません。それでも、いやそれだからこそ、練習艦隊が寄港する意味が大いにあると言えるでしょう。

 

ラバウル

 我が練習艦隊は、公式ページの予定によれば、明日26日にパプアニューギニアラバウルに入港します。最近の傾向として、公式予定よりも1日早く入港することが多いので、すでに本日入港したかもしれません。何とも…

 ラバウルと言えば…私と同年代以上の方々であれば、「ラバウル海軍航空隊」が真っ先に頭に浮かぶのではないでしょうか。どんなところかは詳しく知らないけど、とにかくそこに帝国海軍の航空隊が置かれ、連合軍と死闘を繰り広げたという認識だけは共有されているのではないかと思います。

 川上良司海曹長が、2013年の東郷の杜音楽祭で歌われた「ラバウル海軍航空隊」の動画がありますので、まずそれをご覧いただきましょう。当時はまだ1等海曹でした。まだ海士長だった荒木美佳さんの初々しさとその語りにもご注目ください。

www.youtube.com

 ご覧になっていただけましたでしょうか。素晴らしい曲ですよね。川上良司さんが歌うこの歌が私は大好きです。だから、この動画を作ったのです。自分で作っておいて言うのも何ですが、観るたびに感動します(≧∀≦) 昨年の東郷の杜では、生歌をお聴きする機会があり、本当に感激致しました。

 さて、荒木さんの語りにもあったとおり、この曲は戦前のNHKが制作したものです。こうして国民の戦意を高揚し、我が国の国是を称揚していた放送局とは思えない、現在のNHKの姿を見るにつけ、強い憤りを感じるのは私だけではないと思います。謂れのないことにもかかわらず、理不尽な連合国側の主張に対し、言論機関のくせに言論で戦うこともせず、全ての責任を命をかけて戦ってきた陸海軍に押し付け、自らは頰被りを決め込んで「私たちは一貫して平和を訴えてきました」みたいな顔をしていますね。

 放送法を盾に取り、国民の多くが望んでもいない番組づくりや、得体の知れない事業に費やす経費に充てるため、毎月NHKが収奪する受信料を、意に沿わないまま支払うことで心的外傷を負い続けている、心ある日本人に対するケアはいったい誰がしてくれるのでしょう。大変重大な問題だと思っています。

 また脱線してしまいました、でも卑怯なNHKにハシゴを外され煮え湯を飲まされ続けてきた帝国陸海軍将兵の皆様の遣る瀬無い心を思えば、言わずにはいられなかったのです。それと同時に、スポンサーである我々は、NHKに対し、もっと厳しく注文してもいいのではないかと思います。それをしないと、国民を蔑ろにする今の態勢は変わらないのではないでしょうか。とは言え、お読みになっている方の中には不愉快に感じられた方もおられるかも知れませんね、すみませんでしたm(_ _)m

 ラバウルの話です(╹◡╹)

 ラバウルは、パプアニューギニアの東端にあるビスマルク諸島の一つ、ニューブリテン島に所在する地方都市です。

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 かつては、東ニューブリテン州の州都でしたが、1994年のタブルブル火山の噴火によりその機能はココポに移されてしまいました。人口も、それまで2万人近かったものが、州都機能の移転に伴い4千人以下となりました。

 このことが示すように、ラバウル周辺は火山地帯として知られており、艦隊が入港するシンプソン湾自体がカルデラなんだそうです。

 そんな火山地帯のラバウルで、練習艦隊はどんな活動を展開するのか、楽しみですね。「かしま」艦上でのレセプションんは間違いなく行なわれますので、また、三宅由佳莉さんに夜両国国歌の独唱が行なわれるでしょう。

 下にパプアニューギニアの国歌を貼っておきます。

www.youtube.com